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A10A

全幅:17.53m
全長:16.26m
全高:4.47m
自重:9.770kg
巡航速度:555km/h
最大速度:708km/h
戦闘行動半径:460km
乗員:1名



徹底した実戦思想が生み出したタンクキラー

  A-10は、地上の味方部隊を上空から支援し、敵地上部隊を攻撃するために開発された機体である。 それまでの戦闘機にはこの任務を的確にこなせる機体は存在しなかった。F-100やF-5Aでは速度が速すぎたし、 A-1、A-26はすでに旧式となっていた。A-7は上空での滞空時間が短く、理想には程遠い有り様だった。 こうした状況から新たな近接航空支援機を開発するA-X計画が1968年にスタートした。
A-Xに求められた性能は、口径30mmのガトリング式機関砲の装備・7t以上の兵装搭載量・戦場上空での長い滞空時間・ 低高度での優れた運動性・前線の短い滑走路を使用できる離着陸性能・そして被弾に耐えうる生存性である。 逆に、稼働率を高めて機体価格を抑える為、高度な電子機器や航法装置は不要とされ、 速度性能はほとんど重視されないというものであった。
最終的にA-10がA-X計画の勝者となったが、本機の形状はいままでの軍用機とは違う、 無骨で野心的なものとなった。新開発の30mmガトリング砲は全長5.8mもあり、重量1.7tという超大型の機関砲であった。 ゆえに機体も大型となったばかりか、この砲を搭載するために前輪が機体中心からずれた位置に設置されたほどである。 主翼は翼幅の広い直線翼である。短距離離着陸性能と大量の兵器搭載能力、 長時間戦場にとどまれる能力を得る為にこの主翼形状は最適なのだ。 またエンジンも燃費が良いものを搭載し滞空時間の延長に貢献している。高い位置にエンジンが取り付けられているのは、 前線の整備の整っていない滑走路からの運用において、異物吸入によるエンジンの損傷の抑える為だ。 低速での近接航空支援は、敵の対空火器などの攻撃による被弾を受けやすい。こうした状況下でも高い生存性を得るために、 コクピットと燃料系を中心にチタニウム板による装甲が張り巡らされている。これはパイロットを守ることはもちろん、 軍用機の損失の6割が燃料系の火災・爆発であるこという戦訓から取り入れられた措置である。 このような装甲板関連の総重量は1.3tにも及ぶ。
このように、徹底した実戦思想を取り入れて就役したA-10であったが、 空軍はその後すぐに近接航空支援に対する方針を転換した。電子機器を二の次にした設計のため全天候での運用ができず、 敵の防空システムが高度な場合には対応できなくなる。また有視界運用能力しかもたず、 近接航空支援に突出した機体だっただけに、他の任務への転用も難しかった。それでも何度か実戦に参加し、 過酷な戦場の環境下において他の高速ジェット機が稼働率の維持に苦闘している中で、 その潜在能力を発揮し活躍したが、現在ではすでに第一線を退いている。






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