| Aircraft select |




F15 ACTIVE

全幅:13.05m
全長:19.43m
全高:5.63m
乗員:1名



F15をベースに開発された技術研究機

  F15 ACTIVEは、F15をベースに行なわれたACTIVE研究の成果である。 この発端は、1983年に研究がスタートし、 1988年から1991年にかけて飛行試験を行った実験機「F15S/MTD」にさかのぼる。
S/MTDとは"STOL/Maneuver Technology Demonstrator"(短距離離着陸/機動技術実験機)の略で、 F15の空気取り入れ口側面にF/A18の水平尾翼をカナード翼として取り付け、 スラスト・リバーサ(逆噴射装置)付きの2次元1軸の推力偏向ノズル("F22A"参照)を備えた機体である。 この研究は、もともとは敵の攻撃によって破壊された滑走路からの短距離離着陸技術の開発を主目的とし、 副次的に空中戦闘能力向上を狙ったものであった。 なおこれはF22が選定された次期戦術戦闘機(ATF)計画を含む将来戦闘機への応用も視野に入れたプロジェクトであった。
戦闘機が通常の速度で飛行している場合、フラップや水平尾翼が十分に効いているから、 推力偏向を使うことのメリットは少ない。推力偏向が真価を発揮するのは、 フラップや水平尾翼の効きが低下する低速度域においてである。たとえばF22などでは、 ピッチ・トリムを推力偏向のみで行なうことによって、 水平尾翼をロール制御にのみ割り当ててロール性能を向上させることが可能となっている。
カナード翼はそれ自体が揚力を生むに留まらず、その後流によって主翼の失速を抑制して低速飛行時の安定性を高める働きがある。 更にこれをデジタル・フライ・バイ・ワイヤによって制御し、 昇降舵(水平尾翼)・方向舵(垂直尾翼)・補助翼(主翼後端)に加わる第4の操縦翼面として機能させることによって、 運動性能が強化されている。
これらの要素により、F15 S/MTDは460mで離着陸可能と言われ、同時に高い機動性も兼ね備える機体となった。
この研究で明らかになったもう一つの成果は、戦闘機に2次元式のスラスト・リバーサを付けると重量が極度に増加し、 更に機体構造の耐熱性を高めるためのコストが拡大するということである。この結果、 F22の推力偏向ノズルはスラスト・リバーサーの機能を持たないものとなった。
1991年、F15 S/MTDは空軍での全てのテストを完了。 1994年から新たにスタートした「先進型統合操縦システム(Advanced Control Technology for IntegratedVehicles)」研究の実験機として、 ノズルを3次元推力偏向ノズルに換装したF15ACTIVEが誕生した。 これは推力偏向によってピッチのみならずヨーのコントロールも可能とするもので、一層の機動性向上が実現された。






Aircraft select






TopInformationWorld / Usea News / AircraftStaffDownload