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F15C

全幅:13.05m
全長:19.43m
全高:5.63m
自重:12,793kg
最大速度:M2.5
戦闘行動半径:1967km
乗員:1名



最強の制空戦闘機

 F-15はF-4の後継機として開発された制空戦闘機である。当時は、 MiG-23やMiG-25などの強力な戦闘機が続々と登場した時期であり、 それらに対抗できる戦闘機の開発はもはや不可欠とされた。敵戦闘機に打ち勝つには、 従来どうりの見通し外射程(BVR:肉眼で見えないほど遠距離の射程)の攻撃能力はもちろんのこと、 近接戦闘での運動性の良さも重視された。
これを満たすため、主翼は機体の肩あたりに取り付ける高翼配置とし、厚みはF-4より薄く後退角が小さく設計された。 これはマッハ0.9あたりでの機動・飛行特性を重視した結果である。 また当時としては珍しくチタン合金や複合材料を大量に使用する事で軽量化が図られた。 このためF-15はF-4より大型にもかかわらず重量は軽い。これに大推力のF100エンジンを双発装備することによって、 F-15は1.4という巨大な推力重量比を獲得した。この値はエンジンの最大推力を機体の総重量で割ったものであり、 1以上であれば機体を垂直に立てた状態から、エンジンの力だけで上昇できるほどの推力を持つという意味だ。 これにより優れた高速性能や加速・上昇性能が実現された。 加えて低い翼面荷重(機体の重量を主翼面積で割った値。小さいほど飛行力学的には「軽い」ことになる)により、 F-15はあらゆる高度域で高い運動性を発揮でき、 旋回時には最大で7.33Gの荷重をかける事ができるほどの性能を持つこととなった。
F-15の飛行操縦システムは、あらゆる状況で良好な操縦性を確保するために、 油圧機構と電気式の操縦増強システム(CAS)を組み合わせたものになっている。 これは原理的にはフライ・バイ・ワイヤと同じのものだ。また当時としては革命的だったヘッドアップディスプレイ(HUD)を装備し、 パイロットは視線を正面に向けたまま情報を読み取る事が出来るようになった。 操縦桿とスロットルには様々な機能を持たせたHOTAS概念が導入され、パイロットは操縦桿やスロットルから手を離す事無く、 機体操作・兵器操作・アビオニクス操作が行なえるようになった。APG-63レーダー火器管制装置は、 自機よりも下方を飛行する物体を捜索・攻撃出来るようになり、大幅に自動化され操作が簡略化された。 またエンジン空気取り入れ口は、速度や機体の姿勢などに応じてよって最適な空気流入量を確保するために可変する構造となっている。 以上のようなの先駆的な機能や構造は、以後開発される戦闘機に標準的に装備・活用される事になる。
F-15の改良型のC/D型では、燃料搭載量の増加とエンジンの換装が行なわれ、レーダーはAPG/70となり、 機上コンピューターの処理速度は3倍になった。このようにF-15は徹底した高性能化が進み、 極めて優れた制空戦闘機となったが、その分非常に高価な戦闘機となった。 同機は初飛行してからすでに四半世紀が経過しており、過去に幾度も実戦に投入されてきたが損害はゼロ。 つまり空中戦では一度も負けた事が無い機体なのである。航空機史上このような戦闘機は他に存在せず、 まさに最強の戦闘機の称号にふさわしい機体といえよう。






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