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F16C

全幅:9.45m
全長:15.08m
全高:5.09m
自重:8.627kg
巡航速度:960km/h
最大速度:マッハ2.0
戦闘行動半径:1.315km
乗員:1名



現代軽量戦闘機のスタンダード

 冷戦のさなか1970年代はじめ、空戦性能を第一義とした軽量戦闘機の開発計画がスタートした。 安価に作れる小型戦闘機がどれくらいの能力を発揮できるかを知るために、 最新の空力技術や材料を駆使した原型機を作らせて実際にテストしてみようというのがこの計画のコンセプトであった。 複数の会社から提出された案のなかからYF-16とYF-17(後のF/A-18)が残ったが、 選定の結果YF-16に軍配が上がった。
F-16は空戦性能を追求する為に、超音速飛行時以外での機体の安定性が完全に負の状態になっている。 負の状態というのは、真っ直ぐに飛行するのが非常に困難で、いったん姿勢が崩れると、 そのまま姿勢の変化が増大して墜落してしまう不安定な状態のことだ。しかし、 それは言い方を変えると「機体の姿勢を急激に変化させることができる」ともいえるわけだ。 その短所を長所に変えるために採用された技術が「フライ・バイ・ワイヤ」である。
フライ・バイ・ワイヤは機体各部にあるセンサーで加速や飛行状態の姿勢変化その他の情報を感知し、 それをコンピューターで処理して各動翼に伝えることによって最適な状態で飛行をすることが出来る技術である。 これによりF-16は安定性と高機動という矛盾する特性を獲得することが出来た。
機体構成も当時の戦闘機には無い斬新なものとなった。 主翼上面の空気の流れを制御するためのストレーキ(主翼付け根の張り出し部分)・ 空気抵抗を減らしつつ主翼の強度を高めるブレンデッドウイングボディー(胴体にとけ込むような主翼配置)・ 機体姿勢に関わらずエンジンへの安定した空気流入を確保する形状の空気取り入れ口等、 様々な空力上有利な設計がなされた。さらに小型・軽量な機体に大推力のターボファンエンジンを装備したことも、 運動性の向上と機外装備の搭載量増加を可能としている。ほかにもパイロットがより強いGに耐えられるために、 座席に30度の傾斜が加えられたり、 良好な視界を確保するために枠の無い一体整形のキャノピー(風防)が採用された。
このように多数の最新テクノロジーを取り入れつつ極力小型軽量にまとめあげられたF-16は、 F-15に匹敵する機動性を獲得しただけでなく、戦術戦闘機としても高い能力を持つ機体となった。 これらの特徴は以後登場する戦闘機に大きな影響を与えるものとなった。 安価でありながら高性能なF-16はその後も採用する国が増え続け、 現在では約20カ国で4,000機近くが使用されている。






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