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Mir2000

全幅:9.00m
全長:14.5m(ピトー管を含む)
全高:5.5m
自重:7,500kg
最大速度:マッハ2.2
戦闘行動半径:704km
乗員:1名



伝統的なデルタ翼と最新技術の融合

 Mir2000は、Mir F1Cに代わって主力となりうる新戦闘機として開発された。 Mir2000の外見を象徴するデルタ翼は、そのシンプルな構造の利点として強く軽く作ることが容易であり、 また速度変化に伴った機体の重心位置の変化が少なく、高速での安定性が高い翼である。 そのため超音速戦闘機や低空を高速で侵攻する戦闘爆撃機には有利な翼形だが、逆に機体にかかる揚力が少なく、 低速での旋回性と安定性に欠けるという問題を抱えていた。
ところが1970年代後半になって、戦闘機の飛行制御に“フライ・バイ・ワイヤ (コンピューターによる操縦の自動制御システム)”が採用されるようになると、 前述したデルタ翼特有の空力特性における弱点を克服できるようになってきた。 前縁スラット(主翼の前部に装着されている動翼)やフラップをコンピューターで統合制御することによって、 広い速度域で十分な揚力が得られるようになったのである。
強力な揚力を得ることで旋回性能も大きく向上したMir 2000は、ベースとなったMir3からその外観を大きく変えずに、 より優れた飛行性能を実現させたのである。
就役が急がれたMir 2000はそのエンジンとして、既に実用化していたM53ターボファンエンジンを使用した。 フランス製ジェットエンジンの出力は、米国製や英国製のものに比べて見劣りするという見解もあったが、 M53は比較的軽量で構造が簡単であるという利点があった。結果としてMir2000の開発は、 M53エンジンの不利点を補うべく、エンジン以外の部分での改良を重ねながら進んでいった。
こうして最初の量産型2000Cが開発された。その後の開発過程には、通常攻撃型の2000D、 核攻撃任務用で複座の2000N、そして2000Cの能力向上型の2000-5と様々な派生型が作り出された。 最新型の2000-5は2000Cとほとんど外見に違いは無いが、 レーダーシステムやコックピットの電子機器に最新技術が数多く取り入れられている。 また搭載能力に関しても、より多様な攻撃兵装が搭載可能となった。
総重量約17tという小型軽量でありながら、デルタ翼機本来の弱点を様々な最新技術で克服し、 優れた飛行性能をも併せ持つMir2000。前身のMir3の面影を多く残す外観を持ちながらも、 紛れもなく現代を代表する高性能戦闘機と言える。






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